MarsLink Updates
CabinTime、大阪市OSAP第19期 DEMO DAYでピッチを実施 ── 移動中の判断を、AIで支える
2025年11月11日、大阪市のスタートアップ支援プログラム「OSAP(OIH Startup Acceleration Program)第19期」の DEMO DAY にて、株式会社MarsLinkは、開発中のプロダクト CabinTime(キャビンタイム) のピッチを実施しました。
発表テーマは、移動中の判断を、AIで支える。
CabinTimeは、機内・船内などの移動空間で、到着後の行動に必要な情報をAIが整理し、人が安心して次を選べる状態をつくるためのプロダクトとして設計・開発を進めています。
DEMO DAYで発表した課題
移動中、人は多くの判断をしています。到着後にどこへ向かうか、何を食べるか、雨に備えるか、混雑を避けるか、予定を変えるか、帰りの交通をどう確保するか。
情報はすでに存在しています。地図、口コミ、天気、運行情報、SNS、地域サイト、店舗情報、予約情報。問題は、情報が分散し、利用者の目的や状況に合わせて判断できる形になっていないことです。
CabinTimeが向き合うのは、情報検索そのものではありません。移動中の限られた時間で、AIが文脈を理解し、次に取るべき行動を整理する体験です。
CabinTimeとは
CabinTime は、航空機、船舶、観光列車、長距離バス、ホテル、地域ポータルなど、通信環境や情報導線に制約がある空間でJourney AIを導入するための初期パッケージです。
現在は正式ローンチ前の開発・共同検証フェーズであり、次のような体験を検証しています。
- 機内・船内で、到着後の天気、混雑、交通、地域情報を整理する
- 利用者の目的や避けたい体験に合わせて、候補の優先順位を変える
- 推薦だけでなく、避けるべき選択肢も理由つきで示す
- 通信が弱い場所でも、事前配信した情報とローカル処理で最低限の判断支援を続ける
- 事業者や自治体が持つ地域情報を、利用者の行動に接続する
CabinTimeは、広告枠の順位を変える仕組みではありません。AIが状況を整理し、薦める理由と避ける理由を見せることで、人が判断できる状態をつくることを重視しています。
発表した技術レイヤー
DEMO DAYでは、CabinTimeを単なるアプリ画面ではなく、移動空間AIの入口として説明しました。
Context Layer
現在地、到着予定、天気、混雑、運行情報、口コミ、営業時間、利用者の目的、好み、避けたい体験を整理する文脈層です。AIが回答を生成する前に、判断材料そのものを整える必要があります。
Journey Graph
空港、駅、港、ホテル、店舗、観光地、地域イベント、交通手段を、移動と滞在の流れとしてつなぐ考え方です。点としての情報ではなく、「どこから、どこへ、何のために向かうのか」を扱います。
Edge Node
機内・船内・離島・山間部など、通信が弱い場所でも、事前に保持した情報を使って最低限の判断支援を続けるための設計です。飛行機AI・船舶AIでは、クラウドAIとエッジAIのハイブリッド構成が重要になります。
Assurance Layer
AIがなぜ薦めるのか、なぜ避けるのかを説明する層です。移動中の判断は短時間で行われるため、理由が見えることが信頼につながります。MarsLinkでは、AIが人の代わりに決めるのではなく、人が安心して判断できる状態をつくることを原則にしています。
大阪・関西で検証する意味
関西には、関西国際空港・伊丹空港、瀬戸内や日本海へつながるフェリー航路、稠密な鉄道網、京都・大阪・奈良・神戸の観光導線があります。
飛行機AI、船舶AI、鉄道AI、旅行AI、地域AIを別々に考えるのではなく、移動と滞在の連続した体験として扱えることが、関西の強みです。CabinTimeは、その実装の入口になります。
OSAP DEMO DAY概要
- 日時: 2025年11月11日
- 内容: 大阪・関西発のスタートアップによる成果発表・ピッチイベント
- 主催: 大阪市(OIH / OSAP)
OSAPの期間を通じて、MarsLinkはメンタリング、事業仮説の磨き込み、自治体・事業会社との対話を行い、CabinTimeの検証テーマを具体化してきました。
これから
CabinTimeは現在、開発・共同検証フェーズです。航空・船舶・交通事業者、自治体、地域事業者とともに、移動中の意思決定支援を現場に近い形で検証していきます。
大阪・関西から、移動空間AIの実装へ。MarsLinkは、移動の時間を、判断できる時間に変えていきます。
関連リンク
- プロダクト:CabinTime ── 開発中の移動空間AIアシスタント
- 基盤:Journey Intelligence Platform / 技術:Technology
- 会社情報:会社概要 / 事業構想:投資家向け
- お問い合わせ:共同検証のご相談はこちら